病院・診療所に対する集団的個別指導について

地方社会保険事務所と都道府県が共同で、
指導対象となる保険医療機関などを一定の場所に集めて、
個別に面談懇談方式による指導をおこなうものです。

 

集団個別指導の対象は、「一件あたりの平均点数が高い医療機関」です。

 

目的は、診療実態に応じた指導を行うことにより、
保険診療に対する理解を一層深めてもらうことです。

 

このような目的がありますが、
「一件あたりの医療点数が高い」と言う理由で集団個別指導を受けると言うことは、
医療機関にとってみると大打撃を被る部分もあり、
色々な問題が指摘されています。

保険医療機関等の指導・監査の集団的個別指導の問題点

1995年の改正で設けられた「保険医療機関等の指導・監査」の指導方式は、
保険医や保険医療機関から大きな批判を浴びました。

 

指導対象の選定基準が「高点数の医療機関」。

 

例えば、個人病院であるにもかかわらず点滴が多い、
薬代が高いなど診療報酬点数が高くなると、それだけの理由で指導を受ける羽目になるのです。

 

このような選定基準は、適正な診療を促すと言う目的から大きく外れたものであると私も強く感じます。

 

そして、「保険医療機関等の指導・監査」により、指導を免れるために請求点数を引き下げ、
薬も患者さんにあったものではなく、薬剤点数低いもの、
点滴治療は行わないなど、適切な診療を行うことを躊躇う医療機関が増え、
医療を適正に行うと言う主旨から大きくはずれ、
結果として医療費の抑制の手段となってしまいました。

 

厚生労働省の担当者は、結局、指導・監査を都道府県の自主性にゆだねる態度のものにせざるを得なくなりました。

 

そのため、現在では扱いが都道府県ごとにまちまちで、東京では全く行われておらず、
大阪では集団で行う講義形式で行うにとどめると言う程度になっています。